生理不順の受診目安

先月は25日で来たのに今月は40日待ってもまだ、というように周期がバラバラだと、次はいつ来るのか予定が立てられず落ち着きませんよね。

周期が24日未満、または39日以上とずれている、生理が3ヶ月以上こない、経血量が急に増えたり減ったりした――こうした「いつもと違う」変化が受診の目安です。背景には、ホルモンバランスの乱れやストレス、体重の急な増減、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などがあります。

一時的なずれで終わることもあれば、治療が必要な状態が隠れていることもあるので、気になった時点で一度診てもらうと今後の見通しが立ちやすくなります。

  1. 問診

    直近数か月の周期や経血量の変化をうかがいます。基礎体温をつけている場合は、当日ご持参いただくと診断の参考になります。

  2. 内診・超音波(エコー)検査

    子宮・卵巣の状態を確認します。

  3. 血液検査

    原因を絞り込むために必要と判断した場合に行い、ホルモン値を確認します。

  4. 治療方針のご相談

    周期を整えたい方には低用量ピル、体質からゆるやかに整えたい方には漢方薬というように、希望に沿って選んでいきます。

PMS(月経前症候群)とのつきあい方

生理前になるとイライラが止まらず家族に強く当たってしまう、体がだるくて仕事に集中できない――そんな声をよく聞きます。

PMSは生理の1〜2週間前から出る心身の不調で、生理が始まると自然に軽くなっていくのが特徴です。低用量ピルや漢方薬で症状をやわらげられることが多くあります。当院では症状の内容や強さ、仕事や家庭生活への影響をうかがったうえで、ホルモンバランスを整える低用量ピルにするか、体質に合わせた漢方薬にするかを一緒に決めていきます。

「生理前だから仕方ない」と我慢を重ねている方は多いものですが、生活に支障が出るほどつらいのなら、治療で軽くできる範囲かもしれません。

月経困難症(生理痛が重い場合)

毎月鎮痛薬が手放せない、年々量が増えている気がする――そうした変化は、見過ごさないでほしいサインです。市販の鎮痛薬が効かないほどの強い生理痛や、経血量の増加、鎮痛薬の量が増えているといった変化がある場合、子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫など別の疾患が隠れていることがあります。月経困難症には、子宮や卵巣に明らかな異常が見当たらない「機能性」と、こうした病気が背景にある「器質性」の2つのタイプがあります。

タイプ主な特徴当院での対応
機能性月経困難症子宮や卵巣の検査で明らかな異常が見当たらないもの低用量ピルで痛み・経血量をコントロール
器質性月経困難症子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫などが背景にあるもの進行を抑えるホルモン療法のほか、疾患の大きさや症状の強さによっては手術も選択肢になることを説明

エコー検査で子宮・卵巣の状態を確認し、はっきりした異常が見当たらなければ低用量ピルで痛みと経血量のコントロールを進めます。子宮内膜症などが見つかった場合は、進行を抑える治療もあわせて説明します。低用量ピルの服用方法や費用は低用量ピル処方のページにまとめています。

不正出血

生理でもないのに出血があると、何かの病気なのではと不安になりますよね。量や期間にかかわらず、生理の時期以外の出血は一度受診しておいたほうがいい変化です。原因の多くはホルモンバランスの乱れによる機能性出血ですが、ポリープや炎症が見つかることもあり、まれに子宮体がん・子宮頸がんが背景にある場合もあります。

特に早めに来ていただきたい出血
  • 性交後に出血がある
  • 閉経したはずなのに出血がある
  • 出血が続く期間や量がだんだん増えている

少量の茶色いおりもの程度の出血でも、自己判断で様子を見ず、早めに診察を受けておくとその後の対応がスムーズです。当院では問診・内診・超音波検査を行い、出血の状況によっては子宮頸がん検診や血液検査もあわせて原因を確認します。原因に応じてホルモン治療を行うほか、疾患が見つかった場合は精密検査や専門的な治療につなげます。

よくあるご質問

Q
生理不順は様子を見ていても大丈夫ですか?
A

数か月程度の乱れなら経過を見ることもありますが、3ヶ月以上生理が来ない、極端な周期の乱れが続くときは受診をおすすめします。診察とエコー検査で原因を確認したうえで、低用量ピルや漢方薬による治療を選んでいきます。

Q
PMSと生理痛はどちらも同じ外来で相談できますか?
A

生理・月経外来で両方に対応しています。症状の内容や強さをうかがったうえで、低用量ピルにするか漢方薬にするか、合う方法を一緒に選んでいきます。

Q
不正出血はどの程度の量・期間で受診すべきですか?
A

量や期間に関わらず、生理の時期以外の出血は受診の対象です。まれに治療が必要な病気が隠れていることがあるため、気になった時点で早めに診てもらうことをおすすめします。

Q
漢方薬と低用量ピル、どちらが自分に合うか来院前に決めておく必要がありますか?
A

決めておく必要はありません。ホルモンで積極的に整えたいか、体質からゆるやかに整えたいか、来院時にお話をうかがいながら一緒に選んでいきます。それぞれの効果や副作用も、診察の中でご説明します。

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この記事の監修者

院長 堀 量博

院長

堀 量博(ほり かずひろ)

堀産婦人科

  • 日本産婦人科学会認定医
  • 日本臨床細胞学会指導医
  • 母体保護法指定医
院長プロフィールを見る

生理不順やPMS、生理痛の治療については低用量ピル処方のページもあわせてご覧いただけます。何が当てはまるか分からないときも、まずはお気軽にご相談ください。