不妊症検査
基礎体温
「毎日体温を測るなんて続けられるかな」と不安になる方もいらっしゃいますが、まずはここから始まります。朝、目が覚めてすぐ、体を動かす前に婦人体温計で測り、基礎体温表に記録していただきます。この記録から、排卵があったかどうか、排卵のあとに黄体ホルモンがしっかり出ているか(黄体機能といいます)がわかります。
診察の際は、これまでの記録を持ってきていただけると、その場で周期のパターンを一緒に確認できます。記録の仕方に迷ったときも、来院時に測り方から一緒に確認していきますので、心配せずにご相談ください。
超音波検査
経腟から行う超音波検査というと緊張してしまう方も少なくありませんが、卵巣や子宮の状態をその場で確認できる検査です。卵子が育つ袋(卵胞)の大きさや子宮内膜の厚さを測り、排卵の時期を推定します。同じ検査で、子宮筋腫や子宮腺筋症、卵巣のう腫がないかもあわせて確認できます。排卵のタイミングは一度だけでは分からないことが多く、周期の中で何度か通っていただくことがあります。
子宮頸管粘液検査・フーナーテスト(性交後試験)
フーナーテスト、性交後試験という名前を聞くと戸惑う方も多いのですが、内容は決して難しいものではありません。排卵日の前後に性生活を持っていただいたあと来院し、子宮の入り口(子宮口)や頸管粘液を採取して調べる検査です。顕微鏡で精子の動き(運動性)や数を確認し、精子と頸管粘液の相性を見ます。結果が思わしくなかった場合は、粘液や精子の状態を踏まえて人工授精などの治療を考えていきます。
ホルモン検査
血液を少し採らせていただき、卵巣の働きや排卵に関わるホルモンの値を確認する検査です。卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体化ホルモン(LH)・エストラジオール(E2)・プロラクチンなど、卵巣や下垂体から分泌されるホルモンの値を測定し、月経開始から3〜5日目ごろに採血することが多い検査です。ホルモンバランスの乱れが不妊の原因になっている場合は、結果に応じて治療方針を考えていきます。
ここまでの4つの検査で何がわかるか、受けるタイミングの目安を表にまとめました。
| 検査 | 何がわかるか | 受けるタイミングの目安 |
|---|---|---|
| 基礎体温 | 排卵の有無・黄体機能 | 毎日測定 |
| 超音波検査 | 卵胞径・子宮内膜の厚さ・筋腫の有無等 | 周期に応じて複数回 |
| 子宮頸管粘液検査・フーナーテスト | 精子と頸管粘液の相性 | 排卵日付近 |
| ホルモン検査 | 卵巣機能・ホルモンバランス | 月経開始3〜5日目ごろが目安 |
検査を受ける流れ
「検査だけで何回通うことになるのだろう」と気になる方もいらっしゃると思います。検査は一度に終わるものではなく、月経周期に合わせて数回に分けて進めていきます。基礎体温の記録があるかどうかで初診時のご案内が変わるため、記録がある方は持ってきていただけると助かります。
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問診・基礎体温表の確認
基礎体温表があれば持ってきていただき、これまでの周期のパターンを確認します。記録がない場合は、その場で測り方をご説明します。
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周期に応じた検査の予約
超音波検査や子宮頸管粘液検査・フーナーテストは受けるタイミングが決まっているため、次回の来院日を調整します。
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ホルモン検査(採血)
周期の時期を見ながら採血を行います。
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結果説明・治療方針のご提案
検査結果がそろった時点で、タイミング療法や人工授精など当院で対応できる治療方針をお伝えします。
検査結果からの治療方針
検査で原因がわかったら、タイミング療法や人工授精(AIH)など、当院で対応できる不妊症治療をご提案します。妊娠を考え始めた段階で体を整えたい方には、プレコンセプションケアもご案内しています。
よくあるご質問
基礎体温は毎日測っていただき、超音波検査や子宮頸管粘液検査・フーナーテストは排卵の時期など、周期に応じたタイミングで受けていただきます。ホルモン検査は月経開始から3〜5日目ごろに採血することが多く、周期には個人差があるため、来院時にタイミングをご案内します。
頸管粘液や精子の状態を踏まえて、人工授精(AIH)などの治療をご提案することがあります。詳しくは不妊症治療のページをご覧ください。
検査項目によっては、月経周期の異なる時期に複数回に分けて受けていただきます。基礎体温だけは毎日の記録が必要です。
不妊の原因は女性側だけでなく男性側にもあり得るので、パートナーの方にも一緒に検査を受けていただいています。院内には精子特性分析装置「SQAクイックチェック」を導入していますので、通院先を分けずに検査が可能です。
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この記事の監修者
検査結果をもとにした治療方針は、不妊症治療のページでご確認いただけます。基礎体温表が今お手元になくても、初診のときにご相談いただけます。