妊婦健診のご案内
初診を受けるタイミング

生理予定日を過ぎても生理が来ないときは、まず市販の妊娠検査薬で確認される方が多いと思います。
妊娠検査薬は尿の中のホルモン(hCG)を検出する仕組みのため、使うタイミングによって結果の正確さが変わります。
生理周期が28日前後の方であれば、生理予定日から1週間ほど過ぎた頃に検査すると、陽性反応がはっきり出やすくなります。
基礎体温を記録している方は、高温期が2週間以上続いているかどうかも、妊娠の可能性を判断する目安になります。
検査薬で陽性が出た直後に受診しても、赤ちゃんの様子までは確認できないことがあります。
超音波検査で子宮の中の胎嚢(たいのう)や赤ちゃんの心拍が確認できるのは、妊娠5週の後半から6週前半ごろが目安です。
それより早い時期に受診すると、子宮の中に何も見えず、日を改めてもう一度来ていただく場合があります。
生理周期が安定している方は、予定日から1〜2週間ほど過ぎたタイミングでの受診をご案内しています。
生理不順で最終月経から週数を数えづらい方は、まずはお電話でご相談いただけます。
妊婦健診の目的と検査内容
妊婦健診と聞くと、体重や血圧を測るだけの通院をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
実際には、尿検査・超音波(エコー)検査・血液検査(血液型、感染症の有無、血液の状態、血糖値など)を中心に、子宮頸がんの検診や分娩予定日の確定、ご希望があれば赤ちゃんの染色体を調べる出生前検査まで、そのときどきに必要な検査を組み合わせて行っています。
体重・血圧・尿検査の数値を健診のたびに積み重ねていくことで、むくみや血圧の変化といった小さなサインに早く気づけるようになります。決められた間隔で通っていただくのは、この積み重ねを途切れさせないためです。
毎回の健診で確認する基本項目
健診に慣れてくると「今日も同じことをするだけ」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、健診のたびに欠かさず確認しているのは次の6項目です。
ひとつひとつは短い時間で終わる検査ですが、同じ項目を毎回続けて測ることに意味があります。
- 体重測定
- 血圧測定
- 子宮底長測定(お腹の張り具合・赤ちゃんの育ち方の目安)
- 尿検査(糖・蛋白)
- 胎児心拍の確認
- むくみ(浮腫)の有無
体重や血圧、尿検査の数値がひとつだけ基準から外れていても、それだけで心配な状態とは限りません。健診ごとの変化を積み重ねて見ていくことで、むくみや血圧の急な変化といった、注意が必要なサインに早く気づけるようになります。
子宮底長の測定や心拍の確認は、赤ちゃんが順調に育っているかを確かめる基本の項目として、妊娠初期から出産まで欠かさず行っています。
健診の回数と時期別スケジュール
「毎月何度も通うのは大変そう」と感じる方もいらっしゃいますが、通院の間隔にはそれぞれ理由があります。
厚生労働省の基準では妊娠期間を通じて合計14回ほどの受診が目安とされ、妊娠12週ごろまでは3〜4回ほどこまめに来ていただきます。
その後は週数が進むにつれて間隔が短くなり、健診の内容も次のように変わっていきます。
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妊娠2ヶ月ごろ
妊娠反応と赤ちゃんの心拍を確認します。
ここで心拍が確認できることが、妊娠が順調に続いているかを判断する最初の目安になります。
子宮頸がん検診もこの時期に行います。 -
妊娠3ヶ月ごろ
分娩予定日を決め、血液型・感染症・血液の状態・血糖値などを調べる初期の血液検査を行います。
ここで決まる予定日が、以降の健診スケジュールの基準になります。 -
妊娠4〜6ヶ月ごろ
4週に1回のペースで通っていただき、分娩を予定する施設への登録(セミオープン登録)も進めていきます。
ご希望があれば、クワトロテストや乳がん検診、クラミジア検査にも対応しています。 -
妊娠7〜8ヶ月ごろ
健診の間隔が2週に1回に変わります。
妊娠糖尿病の検査や貧血の検査、子宮頸管の長さの測定を行い、早産の兆候がないかを確認していきます。 -
妊娠8ヶ月以降(転院)
分娩を予定する提携施設へ紹介状をお渡しし、妊娠30〜36週ごろを目安に転院していただきます。
妊娠初期の血液検査項目
採血の説明で、項目の多さに驚かれる方は少なくありません。
妊娠9週前後を目安に、血液型や感染症の有無、貧血の程度など複数の項目をまとめて調べるのは、その後の健診方針やお産の準備に関わる情報を早いうちに把握しておくためです。
当院ではこの検査を妊娠初期のうちに一通り済ませています。詳しくは妊娠初期検査項目のページをご覧ください。
- 血液型・不規則抗体
- 血算・貧血・血小板
- 梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV等の感染症スクリーニング
- 風疹・トキソプラズマ・HTLV-1抗体
- 妊娠糖尿病スクリーニング、肝機能、甲状腺機能
提携分娩施設への転院とセミオープンシステム
転院と聞くと、これまでの経過を一から説明し直すのでは、と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
堀産婦人科は、愛育病院をはじめとする提携先の分娩施設と密に連携するセミオープンシステムをとっており、院長は愛育病院の非常勤医師も兼ねているため、健診での経過を転院先へそのまま伝えることができます。
妊娠30〜36週頃まで当院で健診を担当したのち、紹介状を発行して分娩予定の病院へお引き継ぎします。
里帰り出産をお考えの場合も流れは同じで、健診の途中で紹介状をお渡しする形でご案内しています。
里帰り先が決まりましたら、早めにお知らせいただけると助かります。
夜間・休日に体調の変化があった場合は、当院ではなく転院先の病院(里帰り出産の場合は愛育病院)を受診してください。
里帰り出産をお考えの方へ
実家の近くで出産したいとお考えの方も少なくありません。
里帰り出産では、当院での健診に加えて、いくつか早めに動いておきたいことがあります。
分娩を行う転院先の病院は、妊娠32〜34週ごろまでには決めておくと安心です。
紹介状の準備や、これまでの健診記録を転院先へ引き継ぐには一定の時間がかかるためです。
帰省先で通う予定の産科施設が、里帰り分娩を希望する妊婦さんの健診を受け入れているかどうかも、事前に確認しておきたいポイントです。
施設によっては、里帰り分娩の妊婦さんの受け入れに人数の制限を設けている場合があります。夜間や休日に体調の変化があったときにすぐ対応してもらえるか(セミオープンシステムの有無)も、あわせて確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
帰省の時期は、出産予定日からおおむね2ヶ月前を目安にする方が多く、飛行機や長距離の移動が必要な場合は、それより少し早めに動くと余裕が持てます。
妊婦健診費用の助成については、お住まいの自治体ごとに制度が異なりますので、母子健康手帳を受け取る際などに自治体窓口でご確認いただけます。
転院先が決まりましたら、健診のときにお知らせいただけると、紹介状の準備を進めやすくなります。
よくあるご質問
最終月経の開始日を妊娠0週0日として数え、40週0日を分娩予定日とします。生理周期が不規則な方は、超音波検査で赤ちゃんの大きさから推定週数を確認します。
対応しています。当院で妊娠中期ごろまで健診を受けていただき、里帰り先の分娩施設へ紹介状をお渡しする形でご案内しています。ご希望の時期が決まりましたら、早めにご相談いただけると安心です。
少量の出血やお腹の張りは妊娠初期によく見られる症状ですが、量が多い出血や強い痛みを伴う場合は早めにご連絡いただくと安心です。心配な症状があるときは、妊娠初期症状セルフチェックもあわせてご確認いただけます。
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この記事の監修者
妊娠初期の体調変化が気になるときは、まず妊娠初期症状セルフチェックで症状を整理してから、お気軽にご相談ください。