産みわけについて
産み分けの原理
赤ちゃんの性別は、受精の瞬間に精子が持つ性染色体によって決まります。卵子はいつもX染色体を持っていて、精子にはX染色体を持つX精子とY染色体を持つY精子の2種類があります。X精子と結びつけば女の子、Y精子と結びつけば男の子です。産み分けは、この2種類の精子が持つ性質の違いを利用する方法です。
X精子は酸性の環境に強く寿命がやや長め、Y精子はアルカリ性の環境で活発になりやすいぶん寿命は短めとされる考え方があります。こうした精子の性質の違いを利用する考え方は、大規模な研究によって効果が実証されたものではなく、一つの学説として参考にされているものです。
腟の中は乳酸菌の働きで酸性に保たれていますが、排卵が近づくと頚管粘液(けいかんねんえき・子宮の入り口から出る粘液)はアルカリ性に傾いていきます。性交のタイミングによって、どちらの精子が優位に働きやすいかが変わってくる、という考え方です。
女の子の産み分け方法
女の子をご希望の場合は、排卵の2日ほど前を目安にピンクゼリーを使ってタイミングを合わせます。X精子は寿命がやや長めなので、排卵より少し早めに受精の機会を作っておく考え方です。ただ、狙うのが排卵の2日前となると、市販の排卵検査薬だけでは正確につかみにくいところがあります。
ご来院いただいたときに卵胞(らんぽう・卵子を包む袋)の大きさを測り、排卵の時期を予測しています。周期によっては、卵胞の育ち具合を確認したうえで、排卵を促すhCG注射により排卵の時期を調整することもあります。
男の子の産み分け方法
男の子をご希望の場合は、排卵日当日にグリーンゼリーでタイミングを合わせ、サプリメント「リンカルS」もあわせて服用していただきます。Y精子は寿命が短いぶん、排卵の瞬間にできるだけ近づけて受精の機会を作る考え方です。リンカルSは体質を整える目的で、産み分けを始める2ヶ月前から服用をスタートします。服用の量やタイミング、注意点は男の子うみわけサプリのページに詳しくまとめています。
女の子・男の子の方法の比較
| 使用するゼリー | タイミングの目安 | 主に活かす精子の性質 | |
|---|---|---|---|
| 女の子 | ピンクゼリー | 排卵の2日ほど前 | X精子の寿命の長さ |
| 男の子 | グリーンゼリー+リンカルS | 排卵日当日 | Y精子の活動性 |
実際にご来院いただく際は、卵胞計測からタイミング、排卵の調整、妊娠判定まで、下記のような流れで進めていきます。
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卵胞計測・周期の確認
来院時に卵胞の大きさを確認し、排卵の時期を予測します。
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ゼリーの選択
ご希望の性別に応じて、ピンクゼリー(女の子)またはグリーンゼリー(男の子)をお渡しします。
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指示日にタイミング
排卵の何日前・当日かの目安に沿って、ご自宅でタイミングを取ります。
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必要に応じた排卵の調整
周期によっては、hCG注射で排卵の時期を合わせることもあります。
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妊娠判定
高温相の継続などから、妊娠の有無を確認します。
産み分けゼリー・サプリメントについて
ピンクゼリー・グリーンゼリーは腟内の環境を整えるための製品で、リンカルSは体質を整えるサプリメントです。「これを使えば必ず希望通りになるのでは」と思われがちですが、どちらも医薬品ではなく、使う・飲むだけで性別が確定するものではありません。当院ではタイミング法を軸に、この2つを組み合わせることで、望む性別を授かる可能性を高める方法としてご案内しています。
リンカルS(男の子用)の具体的な服用方法は男の子うみわけサプリのページにまとめてあります。
産み分けの成功率に関する当院の考え方
「結局、何パーセントくらいの確率で希望が叶うんですか」というご質問を、診察室でもよくいただきます。ですが当院では、産み分けの成功率を具体的な数値ではお伝えしていません。体質や周期、年齢、生活状況によって結果には大きな個人差があり、どの方法であっても希望する性別を保証できるものではないからです。産み分け外来は、確率をお約束する場ではありません。
望む性別を授かる可能性を高めるための考え方と方法をお伝えし、実際の取り組みを一緒に進めていく場だと考えています。
着床前診断・NIPTを用いた性別選択への対応
受精卵の着床前診断(PGT-A)や、非認証施設でのNIPTを使った性別選択は、当院では行っておらず、おすすめもしていません。PGT-Aは本来、不妊症や不育症の方を対象に、胚の染色体異数性を調べて流産を防ぐことを目的とした医療行為です。性別選択のみを目的とした実施は、日本産科婦人科学会の見解に反するとされています。
当院でご案内できるのは、タイミングとご自宅での取り組みを中心とした方法に限られます。妊娠や出生前検査のことで気になっていることがあれば、産み分けのご相談とあわせて話してみてください。
よくあるご質問
ご来院いただいたときに、当院の窓口でお渡ししています。使うタイミングや組み合わせ方は、診察の中で医師と一緒に決めていきましょう。
精子の性質の違いを利用する考え方は、SS研究会などで提唱されているものです。すべての方に当てはまると確立された医学的根拠、というわけではありません。当院では、この考え方を参考にしたご案内として行っています。
周期によっては、卵胞の育ち具合を見ながらhCG注射で排卵の時期を合わせることがあります。毎回行うものではなく、診察のなかで必要かどうかを確認しながら進めます。
性別選択のみを目的とした着床前診断は、日本産科婦人科学会の見解に反します。当院では行っておらず、おすすめもしていません。
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この記事の監修者
男の子の産み分けサプリ「リンカルS」の具体的な服用方法は、男の子うみわけサプリのページでご確認いただけます。