妊娠初期症状セルフチェック
妊娠初期に見られる主な症状チェックリスト

お腹の底がきゅっと張る感じ、いつもよりだるくて眠い、ちょっとしたことで涙ぐんでしまう——そんな変化に「もしかして」と気づく方は少なくありません。
妊娠初期はホルモンバランスが大きく動く時期で、症状の出方には個人差があります。一つだけ強く出る方もいれば、いくつも重なる方も。次の11項目は、妊娠初期によく見られる代表的な症状です。当てはまる数が多いからといって、妊娠の可能性が高くなるわけではないので、まずは目を通してみましょう。
- 下腹部痛・お腹の張り:子宮が大きくなる過程で感じる痛みや張り。多くは生理的な変化ですが、強い痛みが続く場合は注意が必要です。
- 少量出血:着床の時期にごく少量の出血が見られることがあります。
- 食欲不振または旺盛:ホルモンバランスの変化により、食欲が落ちたり逆に強くなったりすることがあります。
- つわり:吐き気やむかつきなど、妊娠初期特有の症状です。
- 情緒不安定:ホルモンの変化により気分の浮き沈みが起こりやすくなります。
- 立ちくらみ・貧血:血液量の変化や鉄分不足により、立ちくらみやめまいを感じやすくなります。
- 腰痛:子宮の増大や姿勢の変化により腰に負担がかかりやすくなります。
- むくみ:血流やホルモンの影響で手足がむくみやすくなります。
- 頭痛:ホルモンバランスの変化により頭痛を感じることがあります。
- 鼻血・耳詰まり:血流量の増加により鼻の粘膜が敏感になって鼻血が出やすくなったり、耳が詰まったような感覚を覚えることがあります。
- 口内変化:唾液の変化や味覚の変化、歯茎の腫れなどが起こることがあります。
- おりものの変化:エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量によって、おりものの量や状態が普段と違うと感じることがあります。
ここに挙げた症状は、妊娠のサインとして比較的多く見られるものですが、全員に同じように現れるわけではありません。ほとんど症状を感じないまま妊娠がわかる方もいれば、生理前の体調不良とよく似ていて区別がつきにくいという方もいます。チェックリストの結果だけで判断せず、妊娠の可能性があるときはまず妊娠検査薬を使ってみましょう。陽性反応が出た場合や、生理予定日を大きく過ぎても月経が来ない場合は、一度当院にご相談ください。
妊娠週数の数え方と「妊娠超初期症状」ということば
妊娠週数は、最終月経(直前の生理)が始まった日を0週0日として数えます。排卵と受精が起こるのは2週目ごろ、受精卵が子宮内膜に着床するのは3週目ごろです。
この段階では、まだ「妊娠が成立した」とはっきり言える時期ではありません。チェックリストにあるような症状の多くは、着床を終えた4週目以降から少しずつ現れはじめます。
「妊娠超初期症状」という言葉で、生理予定日より前の0〜3週ごろにすでに変化を感じたという声も聞かれます。ただこの時期はまだ排卵・受精・着床の前後にあたり、月経前症候群(PMS)による体調変化との見分けが難しい時期です。生理前にいつも眠気やだるさを感じやすい方は、その変化が妊娠によるものかPMSによるものか、症状だけで判断するのは難しいと考えておきましょう。
基礎体温からわかる妊娠のサイン
排卵が起こると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きで基礎体温が上がり、高温期に入ります。妊娠が成立していない場合、高温期は通常12日〜14日ほどで、体温が下がるとともに月経が始まります。
一方、妊娠が成立すると黄体ホルモンの分泌が続くため、高温期もそのまま続きます。高温期が3週間ほど続き、月経がなかなか来ないときは、妊娠検査薬で確認してみましょう。基礎体温を毎日測っている方は、こうした変化に早めに気づきやすくなります。
基礎体温と化学妊娠・化学流産の関係
基礎体温を測り続けていると、高温期(体温が普段より高い状態が続く時期)がいつもより長く続くことに気づいて、早い段階で妊娠に気づける場合があります。一方で、高温期の途中で体温がすとんと下がり、月経のような出血が始まることもあります。あとになって「もしかして、あれは妊娠だったのかもしれない」と気づき、驚かれる方も少なくありません。
これは「化学妊娠(化学流産)」と呼ばれるもので、受精卵が子宮に着床しない、またはごく初期の段階で成長が止まってしまうために起こります。自然な妊娠の1〜2割程度で起こるとされ、多くは偶発的な染色体の変化が原因で、日常生活や行動が引き金になるものではありません。
月経が数日遅れて来た、いつもより出血量が多かった、という形で気づかれることも多く、妊娠検査薬で陽性反応が出たあとにわかるケースもあります。基礎体温表をつけている方は、受診のときにそのまま持ってきていただくと、経過を確認する手がかりになります。
症状が重なるときの受診の目安
チェックリストの症状にいくつも丸がついて、かえって不安になった、という声もあります。当てはまる数が多いほど心配というわけではなく、数よりも症状の程度や続いている期間のほうが大切な手がかりになります。当院では電話でのご相談も受け付けているので、受診のタイミングに迷ったら、まずお電話ください。症状の強さや続いている期間を伺いながら、来院したほうがよいかどうかを一緒に考えていきます。
- 下腹部の強い痛みが続く
- 出血の量が月経と同程度以上ある
- めまいや立ちくらみで日常生活に支障が出るほど強い
- つわりで水分もほとんど摂れない状態が続く
よくあるご質問
これらの症状は妊娠以外の体調変化でも起こることがあるため、正確に判断するには妊娠検査薬の使用や産婦人科での検査が必要です。当てはまる症状の数が多いからといって、妊娠の可能性が高くなるわけではありません。
出血の量が多い、強い腹痛がある、症状が急激に悪化するといった場合は、妊娠週数や検査結果にかかわらず早めにご連絡ください。お電話でのご相談も可能です。
妊娠が確認できるまでは、そのまま測り続けていただくと体調の変化をつかみやすくなります。受診のときに体温表を持ってきていただくと、診察の参考になります。
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この記事の監修者
セルフチェックだけでは判断がつかない場合や、妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、早めに妊婦健診のご案内もあわせてご確認のうえ、ご来院をお願いします。